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葬儀の慣習

【ご親族の葬儀参列マナー】

① 親族の服装

葬儀における親族の服装は、一般の参列者と同様の喪服です。
男性であればブラックスーツに黒のネクタイ、ベルト、靴を身につけます。

女性であればブラックフォーマルのワンピースとジャケット、黒いストッキングを身につけ、アクセサリーは一連の真珠のみとします。
この服装は一般参列者と変わりません。

ただし、遺族にふさわしい服装を親族が身につけるのはタブーです。
遺族にふさわしい服装とは、紋付の黒い着物です。

最近では、遺族も正式な着物を着ることが少なく、洋装で葬儀に臨むことが多いため、
親族が着物を着ているとさらに目立ちます。親族は着物を避け、洋装のブラックフォーマルを身につけましょう。

② 一般参列者に対する親族のふるまい

遠縁関係であっても親族席に座っているため、一般参列者側から「この度はご愁傷さまでした」と声をかけられることがあります。
葬儀後に「いいお式でした」と言われることもあります。

「私は遺族ではないのにな」「遠い関係なのに」と戸惑いがちですが、この場では「恐れ入ります」「本日はありがとうございます」とスマートに返しましょう。
一般参列者に対しては、あくまで親族の一人としてふるまいます。

【焼香の立礼】

立礼焼香は、参列者の席が椅子の場合に良く選ばれる方法です。
立礼焼香の手順は
1.順番が回ってきたら次の人へ会釈。
2.祭壇へ向かう。
3.祭壇前にて、遺族と僧侶へ一礼。
4.祭壇へ近づき、遺影に一礼。
5.右手の親指、人差し指、中指の三本を使い香をつまむ。(数珠は左手へ移動させておく)
6.つまんだ香を、眉の間におしいただく。(押し当てるそぶりをする)
7.左手は動かさず、香を香炉にくべる。
8.最後に遺影に合掌し、冥福を願います。

一般的には、1から7の流れで行われる焼香ですが、宗派によっては回数や方法が異なるので、参列する際には、遺族に事前に聞いておくとよいでしょう。

【精進落とし料理】

遺族が葬儀のあとに会葬者や僧侶を労う目的で用意する食事を、「精進落とし」といいます。
元々は四十九日の忌明けの際に食べる料理のことをこう呼んでいました。

仏教の考え方では、亡くなったあとの四十九日目に故人が浄土へ行けるよう、遺族は四十九日までの間は肉・魚を食べないようにして、精進料理を食べるというのが一般的でした。
四十九日目の法要が行われて精進期間が終わると、遺族は久々のごちそうとして肉や魚を食べます。
これを「精進落とし」と呼ぶようになったのです。

現代では、親族等が遠くから集まる負担を軽減するため、火葬場から戻ったその日のうちに、初七日の法要を終えるケース(繰り上げ初七日)が多くなりました。
そのときに、お世話になった方々に食事を振舞うことを精進落としと呼んでいます。
昔と今とでは、生活スタイルが大きく変化していることから、精進落としという言葉の意味合いや実施のタイミングが少しずつ変わっていったのです。

① 食事の席順

葬儀後に参列者のおもてなしとして行う精進落としの席順は、葬儀とは反対に喪主やご遺族は下座に座ります。
最も上座となる席にはご僧侶をご案内し、ここも血縁関係が深い人ほど、上座に座り、世話役代表や葬儀委員長がいる場合は上座にご案内しましょう。
その他の方に関しましては決まりはありません。
精進落としの席以外でも、通夜振る舞いや法要の席でも同じルールでご案内します。

② 挨拶

挨拶をするのが喪主の場合と、そうでない親族が行う場合に分けて、挨拶の例文を紹介します。

・喪主が挨拶する場合

「皆さま、本日はお世話になりまして、誠にありがとうございました。皆さまのおかげで、故〇〇の通夜・告別式を滞りなく行うことができました。ささやかではございますが、皆さまへの慰労と感謝の意を込めまして、精進落としとして、お食事をご用意いたしました。故人の思い出をお聞かせいただきながら、ごゆっくりお召し上がりください。本日はありがとうございました。」

・喪主ではない親族が挨拶する場合

「私は故人の〇〇(故人との関係)に当たります、〇〇でございます。本日はみなさまのおかげで、故〇〇の通夜・葬儀を滞りなく行うことができましたことを、深く感謝しております。ささやかではございますが…(以下喪主の挨拶と同様)」

献杯(けんぱい)の挨拶

食事の前に、開始の挨拶に引き続いて、献杯の挨拶をします。
開始の挨拶と同じ人がしてもかまいませんし、別の人がしてもかまいません。
喪主でなくとも、親族に限らず、友人などの別の人に頼んでも良いでしょう。
喪主でない別の人がする場合には、軽く故人との関係を自己紹介します。

献杯は、亡くなった方に敬意を表すという意味があります。
献杯の挨拶は、長くても1分程度にまとめ、故人を偲ぶ言葉を入れるようにします。
乾杯のように大きな声で言ったりせず、静かに唱和して盃を軽く上げる程度とします。

③ 葬儀での会食の意味・マナー

・葬儀での会食の意味

通夜振る舞いの食事は、参列してくれた弔問客に感謝の気持ちでもてなす意味があります。
故人をしのび、思い出を語り合うなど仏事の一つであり、飲食を楽しむ場ではありません。
本来、肉や魚などを避けた精進料理ですが、最近はこだわらないところが多くなり、死がもたらす穢れを清めるという意味から、日本酒やビールなどのお酒も用意されます。

通夜振る舞い以外にも、会食の場面は複数回あります。
亡くなってから7日目の初七日法要が行われた後、四十九日の忌明けの精進落としなどでも会食が持たれます。
今日では、葬儀の日にまとめて行われるなど、簡略化されていますが、いずれも僧侶や参列者への感謝の気持ちで行われるもので、ビールや日本酒も出されます。

・葬儀会食マナー

葬儀では、お酒も出る会食の場面があります。
通夜振る舞いの場面を例にとり、気をつけたい会食マナーを以下に列記しますので、参考にしてください。

・通夜振る舞いに声をかけられ場合、故人をしのぶ意味でもできる限り参加する
・参加したら、故人の供養となるので一口でも箸をつける
・お酒は飲んでも、飲み過ぎて酔っぱらったり、大きな声を出したりしないよう、節度を守る
・故人や遺族と親しい場合を除いて、長居はできるだけ避けて30分程度で退席する
・通夜振る舞いにどうしても出られない場合は、遺族や世話人に必ず挨拶をして帰る
・途中退席の場合は、隣の人に挨拶をして、目立たないように退席する
・献杯をする場合は、飲み物が入ったグラスなどを高く掲げず、前に差し出して静かに発声する
・近くの人のグラスとならし合ったり、献杯の後に拍手をしたりしない
・遺族に死因を尋ねない
・名刺交換など仕事の話をしない

なお、会場まで車を運転してきた方は、アルコールを飲んだら車の運転はできません。

※地域慣習の違いにより、葬儀の流れが一部異なる場合がございます。

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